12月5日、沖縄研究奨励賞の受賞者発表が東京で行われ、第46回沖縄研究奨励賞?社会科学部門に本学福祉文化学科教授の吉川麻衣子先生の受賞が決まりました。

吉川先生は沖縄戦を生きぬいた人びとの体験と想いの継承に関する研究を行っていて、毎年慰霊の日には式典会場で体験者の話を聴く活動や著書?論文（沖縄戦体験者の語り合いへのプロセスにおける心理?社会的要因）執筆を手掛けてきました。受賞の連絡を受け吉川先生は「これまでたくさんの戦争体験者の話を聴いてきたので、その方々への感謝の気持ち『聴かせていただいてありがとうございました』という気持ちでいっぱいです。メディアや本などおもてには出ていない語りての声に耳をかたむけ続け論文や本にしてきたので、こういうカタチで光をあてていただき、今後、多くの人に知っていただく機会になると嬉しいです」と喜びの声を語ってくれました。また、来年は戦後80年の節目にあたるので、学生と共に、平和について語りあう場づくりを企画できたらと抱負も話してくれました。

表彰式は来年1月22日に沖縄県内で行われます。

沖縄研究奨励賞（奨励賞）は、公益財団法人沖縄協会の設立目的にある「沖縄の振興施策への積極的な協力」に関連し、これを推進する事業として、沖縄の地域振興に貢献する人材を発掘し育成することを目指して、昭和54年7月に設置されたものです。