ピカリと輝く沖大生！(61)来年にかける！教員採用試験に向けて（経法商学科4年次 比嘉颯斗さん）
ピカリと輝く沖大生！（61）
本年も沖縄大学WEBサイトをご閲覧いただき、ありがとうございました。今年も学生のがんばりを多く、本サイトでは紹介してきました。
今年最後に紹介する学生は経法商学科4年次の比嘉颯斗さんです。
今年度の沖縄県教員採用試験中学校社会では、1次試験合格は上位34名まででした。比嘉さんは惜しくも35位の成績となり、涙をのむ結果となってしまいました。
次年度に向け、再スタートをきった比嘉さんに、勉強方法や教職を志したこと、来年にかける想いを伺いました。
経法商学科4年次の比嘉颯斗さん
【教員を志望した理由について】
高校で出会った尊敬できる先生たちと一緒に働きたいなと思ったのがきっかけです。大学の授業やインターンシップを経験して、生徒たちの成長をより感じられる中学校の先生になろうと思いました。
また歴史が好きで、深く学べる学問だなと感じています。戦国時代が好きで安土桃山時代が特に好きです。
【勉強方法など教えてください】
大学進学時も共通テストの勉強を一生懸命していましたし、塾講師のバイトをしていたので基礎学力は維持できていたかもしれません。大学1年生のときから4年生に交じって採用試験対策講座に参加しました。メセナ模試の問題を解き、週に一回、教職支援センターが行っている対策講座に出て、それを復習することを欠かしませんでした。
3年生になると、教育実習前の大学独自の試験があるのでそれに向け夏頃から一生懸命勉強しました。4年生は教育実習等もありとても忙しかったのですが、時間があれば朝から夕方まで7時間くらい勉強していました。
1年のときから対策講座に参加したので、講座担当の嘉数健悟先生など他学科の先生も声をかけてくれて、とても励みになりました。
【後輩へアドバイス】
模試をたくさん受けることと、専門科目をがんばれば現役合格も夢ではありません！
【どんな先生になりたいですか】
学校の先生という仕事は忙しいというマイナスなことだけではなく、もっと良い面がたくさんあると現場の先生方に接していると思います。現在も那覇市内の中学校で支援員をしていますが、勉強していなかった生徒の成績が伸びたり、なにかに挑戦して成長できたりなど、生徒の成長する姿を見ると、とても嬉しく感じます。多様性といわれる時代、生徒たち一人ひとりにきちんと向き合える先生になりたいです。
そのためにリベンジします！あと一歩で現役合格できたかもと思うと???136人の受験者数で1次通過が34名と知ったときは、悔しかったですが、気持ちを切り替えて次年度がんばります。
先生方からのエール
（教職支援センター 嘉数健悟センター長）
『学び続ける教師の礎』
比嘉さんは、入学早々の1年生の前期から教職の右も左も分からない中、教員採用試験の対策講座に参加していました。「わからなくても良いから、どんな問題が出ているのか、どんな用語が使われているのか、それを中心に学んで下さい」と話をしたのを覚えています。同時に、１年生から教採の勉強をしたいと申し出て、講座を受講した学生が初めてだったので驚きもありました。当時、新型コロナウイルスの影響もある中、1年生の比嘉さんが「教師になる」という強い思いを持っていたのでそれを励まし、高いモチベーションをもって本学で４年間学んでほしいなと思っていました。
そんな比嘉さんが、今年度の沖縄県教員採用試験（中学社会）で合格はできなかったものの、合格まであと1人というところまできたのは、比嘉さんが４年間で着実に力を付けてしっかり学びを深めていたことを示しているかなと思います。
昨今、教員志願者が減少している中で、比嘉さんのように高い志と使命感をもって教師を目指す学生を応援していきたいと思います。来年、期待しています。
比嘉さんのゼミ担当（経法商学科 前田舟子先生）
比嘉さんは、「教職に就きたい」という明確な意志を持って本学に進学しました。比嘉さんたち4年生は、入学してすぐにコロナ禍に見舞われましたが、比嘉さんは講義を休むことなく出席し、自宅でも自主学習を続けていました。周りに流されず、隙間時間にはいつも教科書を手に取っていた姿は、まるで呼吸をするかのように自然に勉強をしているようにも映りました。その意味でも、非常に稀有な学生だと思っています。教育実習先の先生方や生徒たちからの信頼も篤く、教育現場には欠かせない人材だと思います。そのため、比嘉さんにはぜひとも教職の夢を実現して欲しいと思いますし、そうした比嘉さんの姿勢は後輩たちの励みになると思います。